オンラインで申し込みから受験まで完結できて、TOEICやTOEFLのスコアに換算もできる英語コミュニケーション能力判定テスト「CASEC」 。この記事では受験にあたりどのように対策・勉強するとよいか、TOEICの勉強をアレンジして対応する方法を紹介します。
CASECの”公式”対策方法
TOEICやTOEFLなどには沢山の試験対策本や、公式問題集などの教材があります。ですがCASECに関してはそういった対策本が2021年1月現在、発売されていません。
CASEC公式サイトにも以下のように説明されています。
Q4.CASECの受験対策はどのようにすればよいですか?
A4. CASEC対策などの問題集は作成していませんが、CASECは受験者の現時点での英語力を正確に測定するのに適したテストですので、他の英語テストの試験対策と同じように総合的に英語学習をしていただければ、CASECにも有効かと思われます。
CASEC公式サイト「よくあるご質問」ページ
このように他の英語テストの勉強をしていれば、CASEC向けに特別に対策する必要はないとのこと。
とはいえ何も対策せずに受験するのは不安ではですよね。そこで管理人が受験した時の経験を元に、TOEIC向けの勉強をベースにCASECを受験する対策方法を紹介します。
TOEICをベースにしたCASECおすすめ対策方法
TOEIC対策としては本ブログ「TOEIC対策・勉強方法」に書いてある通り、単語や英文法・リスニングと長文読解の勉強をする・・とかなり広い範囲を勉強するのがおすすめです。
もちろんCASEC公式サイトの言うように総合的に英語を勉強。英語力そのものを上げるのがベストではありますが、CASEC受験を目標とした時にはTOEIC対策で必要な勉強全てを行う必要はないと思います。
必要な・大事な場所にポイントをできるだけ絞って勉強し、CASECに備えるようにしましょう。
CASECリーディング問題の対策方法
CASECではTOEICと違い、はじめの2つのセクションが問題文を読む形式で出題されます。はじめのセクション1で語彙力を、セクション2で表現力を測るものでTOEICと違い文法知識は必要とされません。
また問題文は受験する画面に表示できるだけの長さになり、必死に速読しなくても読み終え解答を考えることのできる分量です。
英単語・英熟語を例文や長文を読みながら覚えよう
なので、リーディング問題の対策としては英単語・英熟語を覚えることに集中していいと思います。英単語や熟語を丸暗記するだけでなく、本に出てくる例文もしっかり読むようにしておけば大丈夫と思いますが、できれば長文を読みながら単語を覚えるスタイルの本を使うようにしましょう。
ハイスコアを目指すならビジネス英語以外の単語も網羅しよう
なお、TOEIC用の単語でも大体の語彙はカバーできると思いますが、CASECのレベルA後半以上(820点以上)などの上位スコアに入る何度になるとかなりマイナーな単語・フレーズが出てくる様子。TOEICの出題範囲であるビジネス英語の分野ではあまり使わないような語彙・英熟語も必要になるように見受けられました。
CASECでハイスコア取得を狙う場合はTOEFL向けの単語集や英検2級か準1級以上のレベル向け単語帳も追加して勉強してみると良さそうです。
CASECリスニング問題の対策方法
実際に受験して比較してみると、CASECセクション3と4で出題されるリスニングのスピードはTOEICとほぼ同じくらいでした。いわゆるナチュラルスピードの英語よりもゆっくりです。
基本はTOEICと同じ対策で問題なし
そのため、TOEICのリスニングに対応できるような勉強をしておけば、ほぼ問題なく対応できるでしょう。むしろTOEICの方が3人で会話している音源が出てきたり、状況に合う返答がどれか考えたりしないといけない分難しいかもしれません。
CASECでは純粋に正しく聞き取れているかチェックされているようで、そこまでひねりを効かせた問題は出てこなかったと思います。
速読速聴・英単語 Core1900や速読速聴・英単語 Basic 2400など先ほどの単語対策使う本についてくるCDを聞いて練習したりすれば問題ないかと思います。
なまりのある・くせのある音声が使われる問題もある
ただし、英語の試験では珍しくCASECでは”キレイでない”発音ーつまり、くせのある話し方の英語音声も使われています。なまりがあったりする”英語ネイティブでない人の話す英語“が試験中に2回くらい出てきました。
出題数は多くないはずですが、聴き慣れていない場合は念のため様々な英語アクセントを聴き比べられるようなリスニング素材を受験前に聞いておくとよいでしょう。
書き取り(ディクテーション)問題への対策は忘れずに
また、もう1点TOEICとは違う点への対策としては、CASECセクション4はディクテーション(書き取り)問題になっている点にも注意が必要です。
セクション4では流れてくる音声を聞いて画面に表示されている文章の空欄を埋める問題ですが、英単語を正しいスペルで書ける必要があります。
TOEICは全てマークシート形式ですんでしまいますので、CASECを受験する時には単語の書き取りもできるように練習しておきましょう。
なお、それほど複雑なスペルの単語の書き取りは出題されない様子なので、範囲はTOEIC対策の単語教材に出てくるような単語で問題ないと思います。
TOEIC向け勉強をベースにしたCASEC対策方法まとめ
- CASEC対策の教材はないため、他の英語試験などを参考に総合的に英語を勉強して対策しないといけない
- TOEIC対策をベースにする際は、文法以外の勉強をすれば基本OK
- ただしリスニングはくせのある音声が使われることもある
- また、CASECのハイスコアを狙うならビジネス関連以外の単語も覚えるとよい
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