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CASECとTOEIC、問題や難易度を徹底比較

CASECと TOEIC比較ビジネス英語・学習法
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外資系転職やビジネス英語能力の証明で真っ先に名前のあがる資格といえばTOEIC。でもコロナ以降、抽選制になり、かつ受験費用も6,490円と決して安くはない値段なので気軽に受けられない試験でもあります。

そこでTOEICの代わりとして注目なのがCASEC(キャセック) 。CASECがどんな試験なのか。難易度や問題形式などTOEICとどう違うのか、また実際に両方の試験を同じ日に受けてみたスコアも徹底比較してみました。

このページでわかること

  • CASEC(キャセック)試験の特徴や問題形式
  • TOEICとの問題や難易度の違い
  • CASECとTOEIC、同じ日に受験したスコアの違い

CASEC(キャセック)とは

CASECは、英検の主催団体が実施した英語のコミュニケーションテストです。テスト時間は40分ほどで英語コミュニケーションに必要な能力のテストを行い、0〜1,000までの間でコミュニケーション能力をスコア化してくれます。

申し込みからテスト受験まで全てオンラインで行うことができるのが特徴で、受験環境を満たしたパソコンさえあれば申し込みから結果確認まで1時間と短時間で終わらせることも可能です。テスト料金も3,667円と他の試験に比べて安く、24時間いつでも受験可能。気軽に取り組みやすいのも特徴です。

多くの大手・有名企業や大学で英語能力を測る目安として導入されていることからもわかるようにCASEC自体も優れた英語資格なのですが、CASECのスコアを元にTOEICやTOEFLといったメジャーな試験のスコアに換算する目安が公式サイトで公開されています。都合のよい時間にオンラインで、40分ほどのテストを受けるのみで自分がどの位TOEICスコアを取れそうか推測でき、ビジネス英語などの能力を測る目的でも利用できます。

TOEICのスコアがすぐわかるCASECの受験はここから!

CASECとTOEIC・出題内容と問題形式の違い

では、CASECはどのような問題を元に英語コミュニケーション能力を測っているのでしょうか?CASEC公式サイト内の「CASECガイドツアー」で練習問題や試験画面の見本を見ることができるので、ここではTOEICと違う点を紹介します。

CASECでは4パート・全60問の問題が出題される

TOEICは試験時間が2時間と長いこともあり、問題数は100問。その100問がリスニング3パート・リーディング3パートの計6パートに分けて出題されます。
一方、CASECはテスト概要にあるように全4パートのみ。問題数も60問と少なく試験時間は40分ほどです。TOEICは問題数が多いため試験を受けるのも、練習として模試を解くのも時間がかかり大変です。この点、CASECは40分で、無理なく集中できる時間で英語コミュニケーション能力を測ることができます

CASECの方がじっくり考えて解く時間を持てる

TOEICのリーディングは50問を75分以内に解くのですが、出題される文章の量が多く全て解くにはかなりハイペースで問題文を読み解答していく必要があります。
CASECは1問毎に解答に使える時間が決まっていますが、リスニングもリーディングも十分考えて解けるだけの時間が確保されています。速読が苦手な人にはCASECの方がいいかもしれません。

CASECには書き取りをする問題がある

TOEICの問題は全て選択式で、正しいと思う答えをマークシートで選んで解答します。一方CASECはセクション1から3は選択式ですが、セクション4に限っては「聞こえた単語を書き取る」形で解答します。ですので英語をタイピングする必要があります
単語を読むだけでなくスペルを間違えずに書きとらないといけないので、この点はCASECの方が大変かもしれません。

CASECとTOEIC難易度の比較

CASECとTOEIC問題形式の違いは上記の通りですが、試験の難易度は違うのかも気になるところかと思います。

残念ながらCASECについては「人によって難易度が異なる」としか言いようがありません。CASECは出題の難易度が解答によって変わる方法を採用しており、解答者が正しく答えれば答えるほど難しい問題を選んで出題されるようになっています。(詳細はCASEC公式サイトの”テストシステム”参照)

なので、TOEICとCASECどちらが難しいかは一概に比べることは難しいのですが、受験してみたところ出題に使う素材や語彙については比較できる範囲でTOEICと比べてみました。

正解すればするほど難しい / メジャーでない語彙や熟語が出題される

CASECは答えれば答えるほど難易度が上がりますが、実際解いていると”あまり知られていない・難しい”単語や熟語を出すことによって難易度の調整をしているような問題がありました。

かつTOEICと違い、1画面に収めることのできる文章のため、わからない単語の意味を前後の文脈から推測するのが難しいです。まだまだ英語の単語を暗記中英語のボキャブラリーが少ないという人にはCASECの方が難しく感じるかもしれません。

リスニング素材の難易度

リスニングの素材についてはCASECもTOEICも”少しゆっくり”なスピードの英語が出題されます。(音声の例はCASEC公式サイトでチェックできます)

そのため英語のナチュラルスピードが聞き取れない人でも十分対応できる内容になっていますが、CASECについては”癖のある”アクセントの音声も少し(外資ドリの受験時は2問くらい)出題されました。英語ネイティブでない人が英語を話しているような、母国語のイントネーションの混じっている音声ですね。

TOEICでは教科書や英語教材で使われているような本当に綺麗なイントネーションの音声しか使われないので、CASEC受験の際は注意しておいた方がよいと思います。

なお、正解して難易度が上がっていく時にリスニング音声のスピードはほとんど変わらなかったです。

TOEICスコア換算の精度

ここまで問題形式や難易度を比べてきましたが、実際のスコアに違いは出るのか?TOEICを受験した日にCASECも受験して、実際に比較をしてみました。

TOEICスコア

まずTOEICですが、2020年の12月6日午前の回を受験。910点を獲得しました。このうちリスニングは470点・リーディングは440点です。

TOEICスコア

なお、自分はすでに800点後半のスコアを持っていたことから、試験直前には単語や文法の勉強はせず、TOEIC向け模試を何回か解いてリーディングセクションを最後まで解けるよう速読の練習を中心に勉強して対策していました。

TOEICの勉強法についてはこちらで紹介しています。

TOEICおすすめ勉強法

CASECスコア

一方CASECについては、TOEIC受験の疲れをとってリフレッシュしてからということで12月6日の23時ごろに受験しました。(夜の遅い時間ですが午後しっかり体を休めて眠くない状況で受験しています)

その結果は808点。スコア確認画面で他の英語試験に換算した場合の目安が表示されるのですが、TOEICスコアに換算した場合は890点でした。

CASECスコア結果

スコア換算方法についてはTOEIC(R) L&Rとの関係および目安についてを参照

少しTOEICよりも低い点数になりましたが、セクション1を解くときに時間いっぱい使っていいのを忘れていて、とにかく急いで解いてしまったためだと思います。

元々TOEICもリスニング問題の方が多く得点を自分は取れているのですが、CASECもリーディングの方が点数が低く、かつ焦って解いてしまったセクション1が一番スコアが悪くなっています。出題されるときに残り使える時間も表示されていたのですが、ゆっくり解いていいと気づいたのは解いている途中からで修正しきれなかったです・・。

2つのテストを同じ日に解いてみた印象としては、CASEC公式サイトの練習問題を解き、問題形式や出題画面にきちんと慣れておけばTOEIC結果にほぼピッタリのスコアを出すことができたはず。CASECのTOEIC換算スコアの精度は高いと言えそうです

まとめ – CASECはTOEICの代わりになりうるか?

ここまで比較をしてきましたが、結論からいうと・・TOEICの代わりにCASECを使うのはアリだと思います。

ビジネス英語能力の証明として使うにはTOEICが主流の状況は簡単に変わらないと思いますが、換算スコアの精度は十分。英語コミュニケーションを測るためのテストではありますが、結果の信頼性も高くCASEC△△点(TOEIC△△点相当)などと書けば外資系転職の応募書類で十分通用します。

またコロナが流行している今、TOEICは抽選制のため受験したいタイミングで必ず受けれるものではないこと。さらにTOEICは受験会場も限られるので完全オンラインで受けられるCASECのメリットは大きいです。かつ受験費用が3,667円とTOEIC(受験料6,490円)より3,000円ほど安く気軽に挑戦しやすく、試験時間が短いのも嬉しいポイントです。

さらにCASECはたまにキャンペーンコードを配布。さらに安い割引価格で再受験ができることもあるので、TOEIC代わりの受験はもちろん、定期的に実力をチェックしたい場合にも使うのもよさそうです。

TOEIC換算スコアも信頼できるのでオンラインで試験を受けたい・すぐ結果が必要な場合など、TOEICの代わりにCASECを上手く活用するのがおすすめです。

2021年4月追記:
TOEICの運営団体国際ビジネスコミュニケーション協会が2021年10月のテストから受験料を改定すると発表しました。コロナ対策による試験実施コストアップのためだそうですが、受験料が7,810円と1,320円の値上げに。CASECとの値段差は4,000円以上とさらに広がることになります
CASECも信頼性の高いテストですし、問題集などの購入もするとTOEIC受験には1万円以上かかる場合も。どうしてもTOEICでないといけない場合を除き費用面・拘束時間を考えるとCASECの方がよさそうです。

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