外資系企業は実力主義とよく言われる通り業績や売上はしっかり見られます。ただ、仕事をして成果を上げたり昇進するには、実は実務の実力一本だけではムリ。上司といかに良好な関係作れるかがポイントなんです。
自分も5年位外資系に所属。そこで昇進したりもする中で、いろいろ見えてきたこともありました…。
そこで外資系企業における実力主義と上司について、実態を書きたいと思います。実体験に基づくので愚痴っぽくなったらすみません!
外資系企業の実態ってどんなの?上司との関係がめんどくさくて、日本企業から面倒な付き合いがなさそうな外資系に行きたいと言う人は、転職する前にまず一度特にこの記事の内容を見てみてください…!
外資系企業は実力主義?
上司が全てって、外資系企業は実力主義じゃないの!?と思ったそこのあなた。実力主義の実態をまず説明します。
外資系企業実力主義のポイント
外資系企業では、上司が全てとページのタイトルには書きましたが、それでもやっぱり日本企業に比べると実力主義ではあると思います。
というのも、外資系企業ではやはり評価が成果主義であるのが徹底されている部分が大きいです。
日本企業に所属していると昇進、昇給ともに何年勤続しているかと言うところがかなり大きいはず(少なくとも私が所属してた会社はそうでした)。毎年毎年上司とキャリア面談があったとしても、なんとなく仕事の話をして今年も頑張ろうね的なことを言われるだけだったり。また自分の成果が芳しくなくても、特にペナルティなく済んでしまうっていうのがほとんどかと思います。
もちろん歩合制の仕事とか営業などは売り上げや成果が明らかにはっきりとわかる仕事は成果で給料変わるはず。また仕事できる人は昇進早かったりそれなりの違いが出てくるはずですが。それと始末書書くレベルの大問題起こしたらさすがに日系企業でも降格なり何かあるでしょうが…。
その点、外資系企業では上司と面談をしてきっちりと目標達成すべきポイントを両者合意の上で決めることになっている。ほぼほぼ100%そうかと思います。(ただし後述しますが、この成果&両者合意というのが曲者です…)
また、職種や会社の体制・方針によりますが、業績給&業績ボーナスがあるところも多いと思います。のろのろダラダラと目標気にせず仕事をしていると、給料が下がる。その点では、日本企業よりも成果業績を意識することになります。
ただし、仕事ができて結果をあげることで全てが決まるというと、実はそうでもありません。
これから外資系企業における上司の権限について、実際外資系で働いている者として紹介したいと思います!
外資系企業における上司の権限とは
外資系企業は実力主義だけではないのは何故か。ここには外資系企業における上司の権限がかかわっています。
成果を決めるのはあなたの上司
すでに述べた通り、外資系では成果または業績が重要になってくるのですが、実はこの成果。上司によって達成できたかどうか、また目指すべき目標自体がコントロールされてしまうと言う状況が普通にあります。
一応面談で行って両者合意の上で目標とするターゲットを決めると言う流れになっていると思うのですが、上司がこいつ追い出そうと思ったら達成するのが難しい目標を押し付けられてしまったり。会社全体で目指す方向とは違う目標を立てさせられたり。いろいろな方法で成果のないやつ、成果の出せないやつに仕立て上げられると言う怖いところがあります。
かく言う私も、年初に立てたいくつかの目標のうち、上司と話してやらなくて良いと臭わされたものを後回しにしていたら、年末になってそれが1番重要と言うような話をされてなんだよ。それ…となったことがあります。
かつそういった状況でも、成果の面談内容は、上司と部下の2人のみで行うので外にはその内容があまり伝わっていかないもの。
建前上実力主義である分、上司に成果ができない奴と言うふうに決められてしまうとそのまま成果が立てられない・実力のないやつと言うことになってしまいます。
そうなってしまうと、降格されたり、再教育プログラムに送り込まれるなんてこともあります。この再教育プログラム、結構いろいろな会社にあると聞くのですが、成果を振るわない改善が必要と思われる社員を指定して足りないスキルを獲得できるよう教育なり、サポートすると言う建前なのですが…。実のところは窓際業務に追い込むとか、実質、退職勧奨である場合もあるとか。そういった形で部署から追い出すと言う言うような役割のプログラムです。
このように上司は、評価で絶大な権力を持っていることがわかったかと思います。
とは言え、一応面談と言う形を取るので、無理めな成果とかだったらば注釈をつけたりとか、そういうとこで多少は自己防衛を図ることができます。一応いくら達成が難しくても実力でカバーできる事はできる…のかな?
外資系企業の上司には人事権がある
ただし、外資系の上司が強いところは上記の評価ができること以外にもいろいろな権限があります。
彼らは自分のチームの体制を決めることもできるので、新しいチームを作ったり、チームを統合したい。そういった形で部署体制自体を変えてしまうと言うこともあります。もちろん、部署体制の変更とまでなると社長や人事部長(マネージャー)などとの調整も必要になりますが。
実際にチームを統合したりすると、統合されたチームでリーダーを務めていた人達のうち1人だけががリーダーとなり後の人は補佐になるとか。待遇に差が出ているのを見たことがあります。
ですので、もちろん成果を出す事は必要なんですけれど、それを認めてもらうには、上司がかなり重要なキーポイントとなるのです。
昇進・昇格や好待遇には、上司ウケが重要!
ここまで外資系企業で上司ができることについて語ってきました。
気が滅入る話だったかもですが、上司との関係性をうまく築けて上司に気に入られると実力通り、もしくはそれ以上に活躍できるのが外資系企業でもあります。
また成果が評価されるだけでなく、いろいろなメリットも。
あの人上司とうまくいってる人とそうでない人と実際に外資系企業で見てきて気に入られた得だなと思ったことを紹介します。
昇進するのはお気に入りから
まずまぁ上司も人間ですから、やっぱり上司とうまくいっている人ほど、チャンスを与えたくなるものです。指示するたび反発されたりする気が滅入っちゃいますし。
そのため自分の担当部門がチームを拡大するとなったときに、直属の直下で働いてもらうリーダーのような人は、やっぱり自分ときちんとコミニケーションをとってくれる。うまく自分の意向を踏まえてくれる人を選ぶことが多いです。
後は、栄転のような形で部署異動するなんて言うチャンスも、移動先の偉い人に気に入られて引き抜かれたりとか、どうしても上司とうまくいっており評価されている人がチャンスを得る傾向にあるようです。
上司によってはお気に入りこそ自分の手元から離したくないと言うような場合もあるだしそもそも仕事が全くできないなんて言うと、さすがに気に入られてても仕事のチャンスを得られないですけれど。
仕事のやりやすさも上司が鍵
また、ダイレクトに昇進昇格と言う形でない場合でも、普段も仕事でもやっぱり上司とうまくいっている人の方がメリットを得られるケースが多いです。
仕事をする上でちょっとトラブルがあったり、何か問題がある際も、ちょっとしたことで上司がサポートを得やすいですね。
結果、仕事がスムーズに進みやすく成果も出しやすくなり、さらにお気に入りになってく…。と好循環間違いなしです。
そりの合わない上司と出会ったら
このように上司とうまくいっている方が、外資系企業ではいろいろなメリットを得られると思います。でも、どうしても、この人の下では無理!なんてことも起こりうるのが会社員の悲しいところ。特に外資系企業だと転職してきた上司と一悶着起こるケースもか結構目にします。
そんな場合はどうしたらよいか?自分なりの対応策を紹介します、が…実際にやるかどうかは自己責任で!
上司が上手くやれてるか?をまずチェック!
まず1番大事なのが情報収集。上司がうまくやれているかー例えば目標未達で社長にしょっちゅう詰められていないか、問題行動を起こしていないか等々。
はたして上司はどんな立ち位置にいるのか他部署などとの関係性も把握しておきましょう。
外資系企業は退職する人が多いので、管理職間でバトルが起こり劣勢になってしまったとかで、意外と早く次の職場へ転職して行ってしまったりもするんですよね…。部下と上司間では圧倒的に部下が弱いですが、同レベルの権限者間だとどちらがより社長や本社カウンターパートなど上司の監督者に対して上手く立ち回れているかで勝つ方が決まります。
なので、上司との関係が拗れてしまっても、その上司の立場が危うそうなら何もせず、ただ嵐(上司)が過ぎ去るのを待つのみと言うのもこの場合は良いでしょう。
あくまでスタッフ(部下の社員)からの評判が悪いのではなく、上司より偉い人のウケがlどうなってるかがポイントです。
“できない”上司には、実力で上回ろう
また、外部から管理職を採用してみたもののスキルのミスマッチがあり、全然業務のことがわかってない人が上司になったという事態も起きたりします。
その場合は、いくら関係性が悪くても、仕事内容が全くわかってない上司は成果などで、適切に見えるけど上手く部下を陥れられそうな。絶妙な成果設定ができない場合があります。
この場合は、きちんと妥当な成果評価にすることを部下側から押し通せるチャンスが持てるでしょう。恣意的に悪い評価をつけられることは防げるはずです。
自分は中途半端なスキルしか持ってない人が上司になった時、的外れな成果目標立てさせられそうになったので、一つ一つ反論してたら面談が終わったことがあります…。結果妥当な目標に落とし込めたのですが。
上司が変わる時は転職も視野に入れた方が良い
外資系企業での上司への対応策についていくつか例を紹介してみましたが、とは言え、外国人上司や外資系企業を何社も渡り歩いてきたような日本人上司はかなり強者。
マネジメントや自分の上長への付き合い慣れしており「嫌な部下への対策方法」も熟知してる百戦錬磨の人な可能性が高いです。こういった上司との関係が拗れてしまうと反撃は難しい。ほんっとうに相当上手くやらないとムリです。
そもそもあからさまに方針に反発したり、全然指示に従わないレベルのことがなければ、まずそこまで関係がこじれないとは思いますが…。ただ上司が後から入社したりして、仕事の仕方などに口を出されるとついつい慣例でこうなってるからムリです!とか言っちゃうんですよね…。
これらの“強者”上司に嫌われてしまったら関係修復を図ったり下手に反撃するよりは、実は転職するのが最善策です。
この記事でもよく人が辞めるタイミングの一つとして上司の入れ替わりを挙げましたが、実際、上司が変わった途端に部下もコロコロ入れ替わり始める例は結構というか、めっちゃ普通に目にします。
あ、あそこは新上司と皆平和に仕事してるから入れ替え上手くいったんだなとか。こっちの部署はほぼ全員入れ替わったからあの上司の人って結構キツい性格なのかなとか、色々ありますね…。
幸い外資系企業では転職は一般的なので、冷遇されちゃったら無理せず思い詰めず次の職場に行くのが良いかなと思います。
外資系企業に入社したら、いつ転職が必要になってもいいよう普段からレジュメを更新しておいたり、スカウト受け取れる状態にしておくといいと思います。
外資系企業と上司について、ちょっとぶっちゃけてスッキリしましたがいかがでしたか?
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