日系企業から外資系企業に入社し何とか上手く過ごしている自分ですが、日本企業とは違う様々なギャップに遭遇することも多かったです。
はじめて外資系企業に転職した時に自分が戸惑ったことなどの実体験を元に、日系企業から外資系企業に入社する時はどんなことに気をつけるべきかを考えてみました。
自分が外資系企業に向いているか、やっていけそうか判断する時の参考にしてください！
外資系ならではの社風についていけそうか？
外資系企業に憧れる人は、強制残業や強制飲み会がなく自分のペースで働ける。そんな自由なイメージに魅力を感じている人が多いのでは？
実際、日系企業に比べると「人は人・自分は自分」の意識が強く何もすることがないけど上司が帰るまで待ってるなんてことはありません。
その点は非常にいいのですが、海外経験豊富で”日本人らしくない”人や合理的・効率的に仕事するべき、飲みニケーションなどくだらん付き合いや無駄な空気の読み合いは絶対イヤという人がいたり。外国人とバリバリやりあえるような猛者がいたり。典型的な日本人からかけ離れている人がいる率が高いのも外資系企業。
色々な人をみていて思うのは、自分は自分のマイペースを貫けるとか、自分は典型的日本人とちょっとずれてるなと思うくらいの人の方が活き活きと外資系で働いている気がします。
外資系では合理性・効率性の方が求められるので、会社って同僚と示し合わせて同じ時間に退社するものでしょとか、効率がいくら悪かろうが周りの空気を読んで仕事するのが一番大事なことだとか。そういった価値観が大事と感じる人は日系企業で働いている方がいいかもしれません。
逆に日系企業で働いていて効率悪い慣習がずっと続くのが嫌だとか、必要もないのに周りの空気を読まなきゃいけないのが納得できないなど感じている人には外資系企業で働くのがおすすめです。
トップダウン・指示系統にしっかり従えるか？
上で述べたように、外資系企業は合理性・効率性が重視されますし、自分は自分と自由な雰囲気があり、そこが大きな魅力です。ただし、トップダウンの方針に問答無用で従わないといけない部分も多くあります。
まず外資系企業で従わないといけないトップダウンの一つ目が、本社からの方針です。外資系企業である以上は本社が海外にあるわけですが、基本その本社がどの国でどのくらいの売り上げをあげるか。またビジネスの方針なども本社の方で決めた枠組みに基づき、日本支社の社員が働く形になります。
日本市場の実情とあまり合っていない方針が下りて来る場合もありますが、海外本社と日本支社トップが合意した方針があれば、外資社員はその枠組みの中で自分の仕事をすることになります。
そして二つ目の従うべきトップダウンが、直属上司のみの指示です。外資系企業で働く場合、社員の業績評価をするのは直属上司。その評価によって昇進から翌年の給与まで変わってきますので上司の指示に従い求められる仕事をし、気に入られるかはすごく大事です。
もちろん指示に問題があれば建設的に指摘・議論して修正してもらうのも大事ですが、自分の上司の指示には従い成果を出す。年下上司だろうがなんであろうが指揮系統を守って仕事をしていかないといけません。
日本企業でも上司の指示に従うのは基本ですが、外資系企業の方がダイレクトに給与などに影響してくるのでより意識して指示に従って動くのが大事です。
またその際、指揮系統を守るのも非常に大事。日系企業だと他部署の上司から仕事を頼まれ対応することも普通にあると思いますが、外資系企業でそれを行うと自分の直属上司に大体嫌がられます。勝手に他部署に自分の部署のリソースを使われることになりますので。
外資系企業では他部署からの依頼は正式ルートで依頼するよう突っぱねて、直属上司のトップダウンで動くようにするのも重要です。
給与は必ず上がるとは限らないと心得る
フレックス勤務や在宅勤務を取り入れている企業が多かったり、勤務体制も外資系企業の魅力の一つ。中でも給与は、日系企業に比べて高い場合がほとんどです。
ただし日本企業の社員が外資系企業に入社する前に肝に命じておきたいのは、「給与が下がる場合がある」ということ。
日系企業だと、正社員では業績にもよるものの定期昇給があり、よほどの経営不振でない限り給与が下がることはない場合がほとんど。今はコロナなどで大変な業種も多いですが、そういった外部要因がなく経営不振でない場合、日本企業では給与が下がる心配せずに仕事していられるかと思います。
でも、外資系企業では実力主義・成果主義なので経営基盤が盤石な状態であっても自分や会社のその年の成果に応じて給与額が普通に大きく連動します。転職した時に給与は上がったけれども成果達成できずに翌年は給与が下がるなんてことも普通です。
よっぽど上司に嫌われたり追い出そうとされていない限り、どうあがいても達成不可能な目標を課されることはないものの、求められる成果を上げ目標達成することをしっかり意識し仕事する。自分の成果を数字で示したりアピールするのを求められます。
外資系企業に転職する際は、達成具合によっては給与が下がるリスクがあることは覚悟した上で入社しましょう。
ちなみに自分は、自分自身の成果がよくても会社全体の業績が悪く、給与が下がったこともあるので内定をもらったら嫌がられない範囲で給与算出の方法など聞いておくとよいと思います・・。
以上にあげることが、自分が経験して思うはじめての外資系転職で気をつけたいことになります。
これ位なんてことない、自ぜひ挑戦してみたい！覚悟の上で外資系企業に転職したいという場合はぜひ外資に強い転職エージェントに登録して、外資系企業に挑戦してみましょう。
日系企業との違いがあることを踏まえて入社すれば、自分のペースで働けたり、業務をしながら英語スキルも伸ばしていけたりと外資系企業での勤務は魅力ある職場でおすすめですよ。
